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茅ヶ崎・寒川 コラム

公開日:2022.02.18

茅ヶ崎市文化資料館
おうちでミュージアム
連載Vol.21

コウボウムギ



 砂浜やサイクリングロード沿いを歩くと、海水や強い潮風、砂の移動などの海浜環境に適応した海浜植物を見ることができます。



 コウボウムギは砂地に生える海浜性の多年生植物です。東アジアの海岸に広く分布し、茅ヶ崎では、特に砂浜が広く維持されている汐見台やヘッドランド周辺、茅ヶ崎漁港周辺ではまとまって生育し、3月下旬から2〜3カ月程度にわたり、花が咲いている様も見られます(写真1)。



 コウボウムギ(弘法麦)の由来は、花が集まり穂のように見える花穂が麦穂に似ていること、古くなった茎の基部を覆うさやの繊維が筆の形に似ていることから、筆といえば弘法大師との事で名づけられたといわれています。別名フデクサ(筆草)とも言います。



 地面の下には地下茎という茎を枝分かれしながら縦横に深くまで伸ばしており、砂に埋もれても上に芽を伸ばして地表に出てくることができます(写真2)。



 このような海浜植物の地下茎や根は、砂の移動を抑えて堆積させる効果があり、砂浜の維持にも役立っています。

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