茅ヶ崎・寒川 コラム
公開日:2022.03.04
連載Vol.1
世界が切り替わる魔法の言葉
はじめまして、鍼灸師でカウンセラーの鈴木友紀子です。これまで、多くの方の悩み解決や、夢をつかむサポートをさせていただいています。
今回から、人生を大きく変えた一言や救われた一言、それにまつわるエピソードをご紹介しながら「言葉の持つ力」についてお伝えしていきます。
障害を受け入れた一言「もういいんじゃない?」
長い間、人の心と身体に寄り添っていると、時折、劇的な転換期に出会うことがあります。日々、模索・葛藤を繰り返し、自身で道を切り開いていくことも多いと思いますが、時に、何てことのない誰かの一言が発想をガラリと変えることがあります。
言葉とは本当に不思議なもので、伝えようとすればするほど、空回りしたり、たまたま入った食堂のトイレのカレンダーの名言に、はっとさせられたりと、もはや言葉そのものが持つ力に突き動かされることもあります。そのぐらい、人は言葉とともに生きているということです。ならば、できるだけ自分が前向きになったり、やる気にしてくれる言葉に触れていきたいものです。
ちなみに、私が長い間抵抗し続けた盲学校に入ることを決めたのは、母の「もういいんじゃない?」という一言。先の見えない娘への心労は、想像を絶するものだったと思いますが、諦めと優しさに満ちたその言葉を聞いた途端、ふっと全身の力が抜け、心の奥深くから涙がこみ上げてきたのを覚えています。それはまた、長年戦ってきた自分の障害を受け入れた瞬間でもありました。今から25年以上も前、22歳のことです。
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