サザンビーチちがさき海水浴場の監視長を務める 中島 静香さん 南湖在住 28歳
安全なビーチ最前線で守る
○…3年ぶりに例年通りの日程での海開きを迎えた「サザンビーチちがさき海水浴場」。約20人のライフセーバーを監視長として束ね、訪れた人たちの安全を守っている。「私たちの存在が、楽しい思い出を持ち帰ってもらう手助けになれば」。日に焼けた顔から覗く白い歯が印象的だ。
○…ライフセービングと出合ったのは大学に入学してから。たまたま勧誘を受け「高校まで続けた水泳が生かせるかも、と思った」。救助技術を競う大会に出場するようになると「自然が相手なので同じコンディションは一度としてない。技術が向上すれば、実際の救助にも生かせるし、やればやるほど面白いと思った」。強化指定選手に選ばれ、国際大会にも出場。目標としていた日本代表入りは叶わなかったが、4年間、競技に打ち込んだ。
○…大学卒業後は森林を活用したアドベンチャー施設を管理・運営する会社に入社。オフィスがあった茅ヶ崎に住まいを移し、4年前からサザンビーチでライフセーバーとして活動する。「実は今年、監視長をやるとは思っていなかった」という。しかしコロナ禍で勧誘活動ができず、学生のライフセーバーが少なかったこともあり、引き受けることを決めた。練習のない日に出張を入れたり、監視活動の後に仕事をこなしたりと、両立に苦心するが「若い子たちにこの2カ月で伝えられることを全て伝えたい」と、後進の育成に力を注ぐ。
○…学生時代は大会のために全国を車で回ったこともあり、今でもドライブが息抜きという。仕事で森、プライベートで海と、自然と向き合う日々だが「非日常の時間を過ごす、その魅力を多くの人に伝えていきたい。そのためにも安全第一ですね」と笑った。
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