茅ヶ崎市教育委員会は、市立小中学校の児童・生徒の欠席や遅刻、早退について保護者がスマートフォンやパソコンからオンラインで学校へ連絡できる「欠席連絡システム」を今年度中に導入することを決めた。保護者の負担軽減や学校業務の効率化を図る。
現在、欠席などの連絡は、保護者が朝の始業前に学校へ電話をかけている。小学校では欠席理由を記入した連絡帳を持参するか、近所の子どもに連絡帳を託して下校時に自宅へ届けてもらう方法も取られている。保護者にとって、通勤や年下の子どもを保育園に送る時間帯と重なることから、負担が大きいという。
紙からデータに
オンラインでの連絡システムは、県内では座間市が無料通話・メールアプリLINEを使った仕組みを導入済み。茅ヶ崎市では今後、事業者の選定を進めるため、具体的な方法は決まっていないがメールやスマートフォンのアプリの活用が想定されている。
保護者は時間の制約を受けずに前日の夜などでも欠席連絡が可能となる。学校では欠席や遅刻の情報が自動的に集計され、教員が情報を把握し、共有できることから、業務の改善と教員の働き方改革につながることが期待される。
また緊急時にメール配信をしたり、学校からのアンケートに回答したりする機能なども用意。「学校だより」のほか紙の配布物をPDFデータにしてメールに添付し、配信できる仕組みも検討されているほか、日本語以外に中国語やスペイン語など複数の言語への対応も検討されている。
コロナ対策強化
5年間のシステム運用費は3498万円。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充てる。
市教育委員会では「長期欠席の児童・生徒とその保護者に対してはウェブ連絡だけでなく、従来の家庭訪問や手紙なども含めて、子どもたちに寄り添う対応をしていきたい」とした。
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