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茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2022.09.30

オーストリア・ウィーンを拠点にクラシックギタリストとして活躍する
大沢 美月さん
浜須賀出身 25歳

和みの音色奏でる

 ○…留学先のウィーンから9月に一時帰国。茅ヶ崎市民文化会館でのリサイタルや地元の浜須賀自治会主催のコンサートなどに出演した。「ギターの魅力である優しい音色を感じていただけたらうれしい」と、癒しをテーマにクラシックギターの名曲のほか、映画音楽やボサノバなどを届けた。演奏会を手伝ってくれた家族や地域の人へ感謝の言葉を口にし、恩師や旧友との再会に自身も心を和ませたようだ。

 ○…日本・スペインギター協会の創設者でギター教育の発展に尽力した故・大沢一仁さんを祖父に持つ。4歳から祖父のレッスンを受け、さまざまな演奏者と出会った。「クラシックギターを突き詰めたい」。幼いころからそう胸に刻み、ジュニアギター・コンクール最優秀賞、神奈川新人ギタリストオーディション第1位など数々のコンクールで入賞。浜須賀中学校では弦楽合奏部でバイオリンを奏でた。

 ○…高校2年のとき、ギター界の巨匠アルヴァロ・ピエッリ氏の公開レッスンを受け、心を揺さぶられた。「コンクールのためではなく、音楽の楽しさや聴衆のために弾く喜びを教わった」。音楽大学の短期大学部を首席で卒業後、ウィーン国立音楽大学で同氏に師事。コロナ禍の2年間はオンライン授業で動画撮影に明け暮れ、「成長できているのか」と葛藤した。現在は同大学院で研鑽を積みながら、演奏家としての活動やジュニアの指導にも力を注ぐ。

 ○…「今の気持ちを音に乗せて伝えることが私の使命」。今年2月に初のDVD『愛の歌』を発表した。音楽の道を目指す後輩へ「尊敬できる師を見つけること。それと、志を同じくする仲間を持てば心強い」とアドバイス。祖父から譲り受けた歴史的名器アグアドを心地よく響かせる。

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