茅ヶ崎・寒川 経済
公開日:2023.07.07
「特別な日」 浜降祭 4年ぶり開催
コロナの影響により中止となっていた伝統の浜降祭が4年ぶりに復活する。熱気あふれる同祭を陰から支える方々にお話を聞き、「特別な日」を前に、同祭にかける意気込み、思いについてうかがいます。
円滑な連携図る調整役茅ヶ崎海岸浜降祭連絡調整部会車両部会責任者 浅岡肇さん(75)
寒川神社を主体とする祭典委員会、警察、参加神社の3者が開催に向けて進ちょくが把握できるように努めるとともに、当日の交通規制、それに伴うスケジュール管理などの調整を担う浅岡肇さんに同祭への思いを聞いた。
浅岡さんが担うのは主に開催当日の車両の入出場、134号線の通行止めなどの交通規制の情報共有。内容に応じ警察の警備課、刑事課、交通課らと折衝し、その結果を参加神社の総代らに伝達する。場合によっては神社から別の提案が出され、担当課に出向いて相談することもある。
車両の入出庫を調整
交通規制の確認と並ぶ、大きな役割となるのが神輿などを載せたトラックなどの円滑な搬出入だ。同祭には34社(神輿34基)が参加するが、そのうちの寒川6社、松林9社、萩園1社、中島1社はトラックで神輿を海まで搬送する。
担ぎ手たちも乗り合いしてマイクロバス移動するなど全部で160台の車両が往来する。そこで、入出庫の時間を調整。決定後は対象神社の総代にメールで送られるほか、時には対面で説明する。
こうしたやり取りは開催が正式に決定した4月以降に頻度が増した。「3日に1回は会合を開いて調整する毎日。忙しいよ」と胸の内を明かすも、「浜降祭を成功させるためにと考えると、不思議と苦にならない」と笑う。「ここで実績をつくらないと来年以降につながらないから。大事な浜降祭、神社だけでできるものではない」とも。
「ブランク大きい」
コロナで中止を余儀なくされ、4年ぶりに迎える同祭。このブランクについては「すごく大きい。祭りを知らない人も増えた」。そのため、部会では2018・19年開催時の祭りの流れや、役員の体制、準備の状況などを記した書類を確認。祭りを経験していない人と共に一つ一つ思い出しながら進めてきた。
生まれも育ちも高田で、10年ほど前までは担ぎ手として参加していた。小学生の頃は高田熊野神社から舗装されていない砂利道を進み、現在の神奈川中央交通茅ヶ崎営業所まで小さい神輿を担いだ記憶がある。
21年には同社の筆頭総代に当たる責任役員に就任。重責を担う立場で同祭を迎えるのは初めてだが、参加する若い世代には「浜降祭で担いで一人前になるぞとか、いろんな思いを背負って臨むんだと思う。それがあってこそ、伝統になっていくんだから」と期待する。
調整は大詰めの段階だが、「最後はみんなにありがとうと言ってもらえるようにしたい」とし、「帰り際には『参加してくれてありがとう』って労いの言葉をかけるんだ」と心に決めている。
そして、「浜降は特別。まっさらな海に入っていくあの気持ち、朝の海のにおい。みんなが何かを感じてくれたら」と願った。
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