全日本小中学生ダンスコンクール東日本大会が8月22日に東京都内で行われ、茅ヶ崎小学校と小和田小学校のダンスクラブが金賞を受賞した。そのうち茅ヶ崎小は、10月14日に代々木体育館で開催される全国大会への出場も決めた。
「みんな笑顔で」連覇へC・A・N・B
昨年の全国大会で初の金賞に輝いた茅ヶ崎小学校ダンスクラブ「C・A・N・B」。連覇を目標に、パフォーマンスに磨きをかけてきた。
ただ、東日本大会前は小学校の体育館が工事の影響で使用できず、練習場所の確保に苦労したという。そうしたハンデを積極的な自主練習でカバーし合ってきた。
今回、テーマにしたのは「パッション(情熱)」。2020年の創部以来、顧問を務める石井孝宏教諭は「力強さを表現したかった」とボーイズグループ・INIの「New Day」を選曲した。
東日本大会では石井教諭が「練習から意識してきたパワー、元気のよさ、動きを揃えること、がうまく表現できた」と振り返るように力強いダンスを披露し、全国大会の切符をつかんだ。
「期待上回るダンスを」
東日本大会を振り返り、リーダーの今村莉緒さん(6年)は「ポジション移動でそろっていない部分があった」と課題を挙げ、「全国では金賞を取った去年のチームよりもすごいパフォーマンスがしたい」と話す。
また副リーダーを務める遠藤花さんは「今までで一番良い出来だった。特にタット(手首や指先、肘などの細かな動きを組み合わせながら踊るダンス)が良かった」と笑顔を見せ「全国ではみんなの期待をはるかに上回るようなダンスを見せたい」と意気込んだ。
石井教諭は「動きをそろえることや、表情をさらに意識したい。笑顔で連覇を必ずもぎ取ってきます」と力強く宣言した。
「希望の光」に顔上げてSunflower KOWADA
小和田小学校のダンスクラブ「sunflower KOWADA」はヒップホップやロッキンを交えた、速いテンポのダンスで東日本大会に挑んだ。
学生時代にダンス経験があり、クラブの立ち上げから指導してきた稲田安朗(やすあき)教諭が楽曲作成や振付を担当。初心者がほとんどの同チームだが「全国に絶対行く」という強い思いで、速い振り付けも習得してきた。それだけに結果発表で「金賞」と呼ばれた際には、児童のほとんどが感動と安堵に涙した。
しかし喜びも束の間、全国大会に進出できるのは金賞3チームのうち、他の2チームだと発表されると、多くの児童が涙に暮れたという。稲田教諭は「普段はあまり感情を出さないような児童も大泣きしていた。絶対全国に行けると思っていたので、子どもたちにかける言葉がなかった」と唇を噛む。
つながり脈々と
4年前、コロナ禍のさなかに結成された同クラブ。困難な状況のなかでも「光の方を向くひまわりのように『希望の光』へ向かいたい」とチーム名を決めた。
初年度は大会が映像審査のみ。その悔しさを見てきた次の代が、創設2年目で初の全国出場を果たした。
今年も6年生有志でチームを編成。猛暑の中、エアコンの無い体育館で夏休み返上で練習に励んできた。練習には初の全国出場を決めた卒業生らも応援に駆け付け、大会前にはチーム19人全員に激励の手紙を贈るなどして、緊張する児童らの背中を押した。
ともに「全国に行った姉に憧れてチームに入った」という岡本百加さんは「最後のサビの速い部分は難しかったが前に出て踊れて楽しかった」、永野里歩さんは「手の開きや肩の角度、笑顔まで細かい所まで気にしながら踊れた」と振り返り「できることなら、もう一回このメンバーで『全国金賞』に挑戦したい。友達も増えて楽しかった」と笑顔を見せた。
稲田教諭は「良いチームだった。汗をかき頑張ったことは、きっと何年後かにみんなの糧となるはず」と労った。
|
<PR>
茅ヶ崎版のローカルニュース最新6件
|
地域に喜ばれる駅ビルに5月17日 |
|
|
|
|
|
<PR>