学芸員のイチ推し! -連載 Vol.28-巳年には博物館でヘビを見よう!
2025年は巳年。2月の寒い時期、野生のヘビは冬眠をしていて野外で観察できる機会は少ないですが、茅ヶ崎市博物館では真冬でも標本として見ることができます。現在展示中の2種類のうち今回は「アオダイショウ」をご紹介します。
アオダイショウは北海道、本州、四国、九州を中心に、森林や川辺、人家周辺など幅広い環境で観察されます。体色は和名が示すように淡い緑色や黄褐色をしていることが多いですが、生息地によってバリエーションがみられます。幼体のころは麦藁色をしており、背側に斑紋もみられます。茅ヶ崎市内でもよく観察され、展示中の標本は1998年に旧文化資料館(市内中海岸)敷地内で、死亡した状態で発見された個体です。
ヘビといえば舌をチョロチョロ出す行動をしばしば観察できます。アオダイショウでも観察できる行動ですが、舌を出し入れすることで口腔内上顎部にある鋤鼻器(じょびき:においの情報を受容する器官)に空気中のにおい物質を取込み、においを感知しています。
■博物館では6月29日(日)まで戦後80年企画展「戦中・戦後のくらし」を開催しています。
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