湘南いちご狩りセンター代表 南里(なんり)均(ひとし)さん 寺田縄在住 52歳
笑顔で提供 完熟いちご
○…昨年オープンした湘南いちご狩りセンターで、湘南の日差しを浴びて育った完熟いちごを30分ゆっくり楽しんでもらう。「昨年来てくれた人が、また来てくれている」と人なつっこい笑顔。滑り出しは順調のようだ。今年は県立花と緑のふれあいセンター「花菜ガーデン」とJA湘南大型農産物直売場「あさつゆ広場」と共に、2月20日までの初の催し「ひらつか花アグリ いちごフェア」を行うなど、さらに意欲的に取り組んでいる。
○…同センターは寺田縄のいちご農園の有志5軒により結成された。5軒とも出荷を専門に行っていたため、いちご狩りのノウハウはゼロ。知り合いの農園に勉強に行くなど、手探りでのスタートだったという。「とにかく大変だった」と漏らすが、それでも訪れる人たちの笑顔が癒しになる。「美味しかったよ、ありがとうと言ってもらえるのが何より嬉しいし、やって良かったと思う」と満面の笑みを浮かべる。今では来園者とのコミュニケーションが楽しいようで、看板を付けたり受付をキレイにしたりと、自分も楽しみながら気持ちよく利用してもらえる環境づくりを行っている。
○…寺田縄で生まれ育ち農業専門の高校・大学を経て、父の「世間を勉強してこい」の一言で青果市場に就職。27歳で家業を継いだ。生き生きと仕事の話をする姿は熱意に溢れ、「今は仕事が趣味」と少しおどけてみせるが、「家に帰って見る刑事ドラマが気分転換の楽しみ。今、面白いのが多いんだよ」と話は脱線し”ドラマ好きのおじさん”が顔を覗かせる。
○…センターについては、「まだまだ発展途上」と現状を評し、「次にいかに繋げるかが課題」と続ける。「我々とJA、花菜ガーデンが今以上に連携を取っていければ、きっと地域の発展につながるはず」。現状に満足しないその姿勢が、来場者の笑顔を生むのだろう。
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