七夕まつり 3日間に短縮し開催 ライトアップは中止 安全確保にも重点
東日本大震災を受け、市が中止を表明していた「湘南ひらつか七夕まつり」について、同祭実行委員会は20日、期間を7月8日(金)から10日(日)の3日間とするなど規模を縮小し、節電や来場者の安全確保に対策を講じて開催することを決めた。
会見に臨んだ落合克宏市長は「市長選を戦う中でも、開催を望む声は多かった。市民の手による戦後の復興祭として始まった七夕まつりで、東北への支援や元気を発信したい」と、実施を決めた理由を話した。
七夕まつりをめぐっては、大蔵前市長が夏場の電力需給の逼迫性や警備態勢の課題を挙げ、一度は中止の意向を打ち出した。しかし、中心商店街の関係者らでつくる実行委員会の反対や、実施に意欲を見せていた落合市長が当選したことにより、一転して開催に向けた機運が高まっていた。
実行委によると、今年は節電や警備面への対策、来場者の安全を考慮したかたちで開催を模索してきたという。規模は例年より4分の1程度縮小し、主催も平塚市が実行委に一任することが決まった。市が計上していた6500万円の予算については、安全対策への費用増加に伴い全額を使用する。
日程は7月8日(金)から10日(日)の3日間とし、終了時間も2時間30分繰り上げ午後7時までとなる。節電のために夜間ライトアップは中止するため、七夕飾りを掲出する商店主らには電飾を使用しないよう理解を求めていくという。
開催エリアの面積は20万平方メートルから15万平方メートルに縮小し、パレードなどの催しは自粛する。露店の数は例年の850店から半数以下に減る見通しで、避難経路となる西口通りや新仲通り、大門通りなどへの出店は禁止した。会場周辺の小中学校や見附台広場、八幡山公園などは、6万人の緊急避難場所となる。
実行委員長の福澤正人平塚商議所会頭は「各地で祭りを中止する動きが目立つため、多くの人に来場してもらえるのでは。民間の手で、安全に開催できるよう頑張りたい」と話している。
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