閻魔王坐像を公開 市重文指定で妙楽寺
今年2月に市重要文化財に指定された妙楽寺(田村5の13の2)の「木造閻魔王坐像」が、6月15日に一般公開される。
坐像は高さ99・6cm、幅115・5cm、奥行き76・1cmの寄木造りで、造像年の「文禄4年(1595)」と、作者を示す「佛士(師)長芸」という墨書がある。ずんぐりとした量感豊かな体形は室町時代の像に多く見られ、眉と眼をつり上げた誇張の強い面相から、近世期の表現も併せ持った作風が特徴。
冠飾と右手に持つ笏(しゃく)は無くなり、一部に欠失や色の塗り直しが見られるものの、中世彫刻の余風を残す閻魔王像の基準作例として高い価値を持つという。
天保12年(1841)に成立した地誌『新編相模国風土記稿』には、妙楽寺の閻魔堂が村内にあったという記述があり、坐像が本尊として祭られていたことが推測できる。
公開時間は午前9時から午後4時。11時と1時から、市文化財保護委員による解説も予定している。問い合わせは市社会教育課【電話】0463・35・8124。
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