理科離れも何のその。平塚中等教育学校の2年生6人が、「第2回科学の甲子園ジュニア全国大会」の県代表に選ばれた。「出るからには優勝を」と、大舞台を前に科学者の卵たちは意気軒高だ。
同大会は、科学に対する探究心や創造性に優れた人材を育成しようと2013年に始まった。都道府県の代表選考会を勝ち抜いた47の中学生チームが出場し、理数系科目などの筆記競技と、ものづくりやコミュニケーション能力を駆使した実技競技で科学的な思考力を競う。
平塚中等は、県内から18チームが参加した8月の代表選考会をBチーム(米田大晟さん・落合瑠威さん・中根裕樹さん)が1位、Aチーム(植田雄大さん・松本拓海さん・板倉悠真さん)が2位で通過。上位2チームがタッグを組んで出場する全国大会に、同校ペアで進出という快挙だ。「それぞれに個性があるから、不得意な分野を補い合える」(松本さん)と、気心の知れた同級生だけにチームワークは抜群。
現在は大会で取り組む2種目の実技のうち、事前に課題が公表されている「ヘリウム飛行船」についてアイデアを煮詰めているという。ヘリウムガスを入れた風船を飛行船に見立て、2個のプロペラの揚力だけで規定の操縦などを行うもので、「上下左右・前後に動かさなければならないので難しい。仲間と力を合わせて頑張ります」とキャプテンの米田さん。
学校生活では、Bチームの3人が科学部やメディア部に所属する根っからの「理系男子」の一方、植田さんはバスケットボール部、松本さんと板倉さんは弓道部で汗を流す体育会系の一面も。それでも6人は「将来は科学者になりたい」「ノーベル賞を狙いたい」と口を揃え、中根さんは「人々の生活に役立つ研究がしたい」と頼もしい。
全国大会は12月5日〜7日、東京都江東区のBumB東京スポーツ文化館で行われる。
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