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土屋小児童れき死事件 第三者検証委を設置 市教委、発生から2年9カ月

教育

掲載号:2017年7月27日号

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被害児童の父親(手前)に謝罪する吉野教育長(奥中央)
被害児童の父親(手前)に謝罪する吉野教育長(奥中央)

 土屋小学校正門外で2014年10月、当時小学6年生の児童が授業中に車にひかれ死亡した事件を受け、平塚市教育委員会は20日、事件を検証する第三者委員会を設置すると発表した。児童の父親は「真の再発防止を構築してほしい」と訴えた。

 事件は14年10月17日午後2時50分ごろ、図工の授業中に、男性担任が活動場所に含めた同小正門前で絵を描いていた児童が、子供を迎えに来た加害者の車にひかれて死亡した。

 市教委によると、15年1月に遺族より事件内容を検証する第三者委員会の設置要望があったが、市教委は「委員会の設置は難しい」と回答。市教委は同2月、組織内に「事件検証・安全対策検討委員会」を設置、事故当時の事件検証に着手した。

 しかし遺族は、事件から4カ月を経てもなお、学校や市教委から事件の概要説明が行われなかったことなどから検討委員会に不信感を抱き、より客観的で中立性が確保された外部有識者による第三者委員会の設置を再度要望していた。

 市教委の姿勢が一転したのは16年3月。文部科学省が「学校事故対応に関する指針」の中で中立的な外部専門家による調査委員会を設置する必要性を指摘。遺族からの再三の要望もあり、同年9月に条例の一部を改正、第三者委員会設置に向けて遺族との協議を進めた。

 事件から約2年9カ月を経てからの設置に吉野雅裕教育長は、「授業中にあったことだが、校地外での第三者加害の事故だと、事件を非常に甘く捉えており、当事者意識が欠如していた」と謝罪した。

 児童の父親は「子供が手や足を失ったのなら、自分が一生懸けてその代わりになれる。しかし命が奪われてしまうと、憤りと悔しさしかない」と唇を震わせながら話し「10年後、50年後にも残る真の再発防止を構築してほしい」と訴えた。

 第三者委員会「平塚市立学校事故・事件等調査委員会」は、市教委の検討委員会報告書を踏まえ、弁護士や学識経験者ら5人が同事件の学校と市教委の初期対応や安全対策を協議、再発防止策を提言する。初回は9月に開催される見通し。

 加害者は16年2月に自動車運転処罰法違反罪で禁固2年6カ月、執行猶予5年の判決が言い渡された。また遺族は、加害者と市、県に損害賠償を求める訴訟を起こし係争している。

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