平塚版 掲載号:2018年2月8日号 エリアトップへ

地元薬剤師会 薬局で患者の声集積 東海大と国内初のシステム構築

社会

掲載号:2018年2月8日号

  • LINE
  • hatena
連携システムの流れ
連携システムの流れ

 東海大学医学部付属大磯病院薬剤科と平塚中郡薬剤師会が連携して、街の薬局が患者から医薬品の有害事象を吸い上げる日本で初めてのシステムを構築、運用を進めている。

 病院や薬局、製薬会社などの医療機関は、医薬品医療機器法で副作用に関する報告を厚生労働大臣にすることが義務付けられている。しかし実際は病院などからの報告が多くを占め、薬剤師の認識不足や提出書類が煩雑なこともあり薬局からの報告は少ない。

 このたび構築された「平塚中郡薬剤師会方式」と呼ばれるシステムは、患者から薬局に寄せられた「めまいが多くなった」「眠気が強い」「肌に発疹があった」などの声を、有害事象として集める。薬局は、報告書として最低限の事項を書く簡易なヒアリングシートに有害事象としてまとめ、卸業者を通じて製薬会社へとフィードバックする。製薬会社は有害事象の分析を重ね、副作用と判断すれば、厚生労働省に報告する流れだ。

 昨年7月13日にスタートしてから1月末までで、同薬剤師会に所属する26薬局から、143件が報告されている。

報告増やし安全性確保

鈴木科長「全国に応用可能」

 「まずは報告数を増やし、薬局からシグナルを発することが大切」とシステムを発案した東海大学医学部付属大磯病院薬剤科の鈴木優司科長は話す。

 海外で開発される新薬は、国内で流通するまで一定の期間を要するドラッグ・ラグが生まれるが、海外での長い運用期間で有害事例が集積されるため、安全性が比較的確保される利点があった。

 しかし、ドラッグ・ラグが解消されつつあることで、日本でも率先して、患者から副作用や有害事象の声を吸い上げ、医薬品の安全性を確保する必要性が指摘されていた。

 この報告システムについて鈴木科長は「基幹病院と地区薬剤師会が連携すれば、国内どこでも応用ができる」と説明し、「全国にある5万8000軒の薬局が報告するようになれば、多くの事例が集まり、副作用の発見や医薬品の組み合わせ防止なども見つかるはず」と期待を込めている。

 今年1月の県薬剤師学術大会でこのシステムを発表したところ、小田原市にある施設から問い合わせが来るなど反響があったという。

 平塚中郡薬剤師会の今井裕久会長は「お薬手帳に服用後の変化や症状を記載するなどして、ささいな情報でも寄せてほしい」と呼びかけている。
 

平塚版のトップニュース最新6

自然科学で見る賢治の世界

市博物館

自然科学で見る賢治の世界 文化

友好都市協定35周年で特別展

11月14日号

食品ロス対策など採択

食品ロス対策など採択 政治

5事業を官民協働で

11月14日号

常盤卓嗣会頭を再任

平塚商工会議所

常盤卓嗣会頭を再任 経済

行政への積極的な提言に意欲

11月7日号

市の被害額は3億円

台風19号

市の被害額は3億円 政治

ふるさと納税で寄付呼びかけ

11月7日号

湘南平 開園60周年で式典

湘南平 開園60周年で式典 社会

新フォトスポットを設置

10月31日号

国語、算数平均下回る

全国学力調査

国語、算数平均下回る 教育

中学英語は初実施で全国並み

10月31日号

ホークスから2位指名

ホークスから2位指名 スポーツ

東海大野球部・海野隆司捕手

10月24日号

あっとほーむデスク

  • 10月24日0:00更新

  • 8月15日0:00更新

  • 2月14日0:00更新

平塚版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

平塚版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年11月14日号

お問い合わせ

外部リンク