平塚版 掲載号:2018年8月16日号 エリアトップへ

平塚市出身高田ゲンキさん 「もっと自由に働こう」 体験元に漫画を出版

社会

掲載号:2018年8月16日号

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一時帰国し、東海大でインタビューを受ける高田さん
一時帰国し、東海大でインタビューを受ける高田さん

 平塚市出身でベルリン在住のイラストレーター・漫画家の高田ゲンキさん(41)が8月22日、漫画『フリーランスで行こう!』(インプレス/1382円)を出版する。自身の体験を漫画でユーモラスに描き、「会社に縛られない、新しい自由な働き方」を若い世代に投げかける。

 作品は、主人公の高田さんが長時間労働や給料格差など労働環境の問題に直面、転職や海外移住など行動に移した経験を描いたコミックエッセイ。フリーランスにまつわるお金や法律、海外移住などの知識を盛り込み、「会社や組織に属さずに働きたい」「好きなことを仕事にしたい」と思う若者に役立つ内容になっている。

 大手出版社のインプレが運営するウェブメディアで2016年から連載してきた『ライフハックで行こう!』の中で、働き方に悩む若者からフリーランスのテーマが多くの反響を得たことから出版することが決まった。

 高田さんは、平塚市で生まれ育ち、東海大学文学部に進学。独学でデザインソフトを学び、地元企業で広告などを制作するDTPデザイナーとして勤務してきた。ところが新卒と中途採用の給料格差の現実を目の当たりにし、「このまま会社員デザイナーでいいのか」と自問自答。「子供の頃から夢だったイラストの仕事をしたい」と04年にイラストレーターとして独立した。

 同業の妻と結婚し、紆余曲折もありながら地元神奈川で生活してきたが、11年の東日本大震災をきっかけに生活は一変。余震で妻が体調を崩してしまったことから、夫婦で大阪に移住した。

 「まわりから『東京から離れたら仕事がなくなる』と脅されてきたが、実際にはネット環境とパソコンさえあれば、どこでも仕事ができる。それは海外でも同じ」と話す。当時ビザが取得しやすく多種多様な人種を受け入れ、ビジネス環境が整っていたベルリンへ12年に移住を決めた。

 現在、海外生活は6年目を迎え、ウェブマガジンでの漫画連載のほか、雑誌・書籍・広告・ウェブ・アプリなど、媒体を問わずイラストや企画の依頼を受け、活動している。仕事と子育てを両立しつつ海外生活を楽しむ高田さんの働き方に憧れる日本国内の若者も多く、ツイッターのフォロワー数は1万2000人を超える。

 高田さんは「個人の技能でしっかり稼げて、健康で英語がある程度できたら、既存の枠組みにはまる必要はない。この時代だからこそできる働き方を実践し、伝え続けていきたい」と話す。自身のブログ「ゲンキ・ワイファイ」(https://genki-wifi.net/)でも近況を伝えている。

 書籍は通販サイトAmazonで予約を受け付けているほか、全国の書店でも販売する。

『フリーランスで行こう!』
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