=中面に続く
第12回国際地学オリンピック(8月8日〜17日/タイ)に日本代表として出場した田中匠さん(栄光学園高校3年/袖ケ浜在住)が総合3位で金メダルを獲得した。3日、市役所を訪れ落合克宏市長に報告し「市博物館の方や先生から教わったおかげ」と感謝を述べた。
地質学や気象学に関する問題で競う同大会。アメリカなど38カ国・地域から139人の18歳以下の学生が出場、知識と考察を測る筆記試験と露頭から地下構造を推測するなど実技試験で順位を決めた。上位10%に金メダルが与えられ、田中さんは3位の好成績を収めた。
落合市長は「経験を糧に日本のために研究してほしい」とエールを送った。
「天文の研究者目指す」憧れの五輪”4度目”の正直
「地学は時間と空間で大きなスケールをもち、物理や科学の知識を最大限に活用できる」と魅力を語る田中匠さん。花水小3年の頃、天体望遠鏡の使用法を学びに訪れた市博物館で天文学に興味を持った。現在も同館の天体観察会で、変光星の観測に取り組み、学びを深めている。
栄光学園中学(鎌倉市)に入学し物理研究部の門をたたいた。「先輩たちが各大会に出場する姿に憧れた」と、過去3回、日本地学オリンピックに出場したが突破できず。苦手だった鉱物学の力を伸ばし、第10回大会で総合1位を獲得、出場者1900人の中から日本代表に選ばれた。
大会では試験のほかに、各国が8人班をつくり英語で討論、ポスターにまとめて発表した。田中さんの班はバンコクが地下水の過剰な揚水で地盤沈下する問題の解決策を提示して2位を得た。
田中さんは「各国の同年代と知り合えて良い刺激になった」と話し「この経験を生かして将来は天文学の研究者になりたい」と意気込んでいた。
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