南原にある「諏訪神社」が300年を迎えたことを祝し、神社総代らで歴史をまとめた記念誌(A4・42ページ)がこのほど完成した。近隣の1600世帯に配布し、南原小学校にも寄贈した。
諏訪神社は1716(享保元)年に村民によって奉祀され創建された。300周年を迎えるにあたり、昨年2月に神社総代と有志ら42人で実行委員会(小林好隆委員長)を組織し、神社の歴史を次世代に引き継ごうと記念誌制作が始まった。
昨年5月から取材を開始したが、同神社は1923年の関東大震災と1945年の大空襲で2度全焼しているため、神輿や資料などが消失。歴史的な記録がほとんど残っていなかったため、古くから暮らす地域居住者を訪ねて資料を集め、市博物館にも協力を仰いだ。
記念誌には、江戸時代の南原村の様子がわかる『村絵図』や祭事などの記録を記した『府川家萬覚書』など当時の地域を知る貴重な資料も掲載されている。「家に眠っていた資料が見つかり、重要な発見も多かった」と編集を担当した石黒孝幸さん。
記念誌を寄贈された南原小学校の寺澤稔校長は「総合学習などの授業で活用し、児童が地域の歴史を知るきっかけになれば」と話していた。
実行委員会では、6月3日に300年記念式典を実施し、参道と幟旗ポールも整備した。また、同小学校の協力で、神社との思い出をまとめた「小学生感想文集」も同時発行された。39人の児童から感想文が寄せられた。
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