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公開日:2019.06.20

安野光雅展
不思議な絵画の世界へ
絵本、ポスターなど150点

  • 『ふしぎなえ』表紙 ©空想工房

 独創的な画風で知られ、国際アンデルセン賞画家賞など数々の栄誉に輝いた画家で絵本作家の安野光雅さん(93)の作品展「安野光雅展 絵本とデザインの仕事」が7月6日(土)〜8月25日(日)、平塚市美術館で開催される。同館は「初期から現在までの全貌を紹介する」としている。

 同展では安野さんがこれまでに手掛けた絵本だけでなく、本の装丁、ポスターなど約150点が並ぶ。昔話を描いた切り紙や、浮世絵風の作品も楽しめる。

 1926年、島根県津和野町に生まれた安野さん。68年に初の絵本作品『ふしぎなえ』でデビューすると、俯瞰的な構図を用いて、細部まで緻密に描く独特な作品の数々が注目を集めた。

 74年に出版した『ABCの本 へそまがりのアルファベット』で芸術選奨・文部大臣新人賞を受賞。人々の暮らしの1コマを描き留めるような作風が国内外で高く評価され、84年、国際アンデルセン賞画家賞に輝いた。同賞を受賞した日本人は画家の故・赤羽末吉氏に次いで2人目。2012年には文化功労者にも選出されている。

 「親しみやすさとノスタルジーに溢れた絵本は、今なお多くの人々を惹き付けてやみません」と市美術館。「子供の視点で描かれた面白さや、トリックアートのような驚きに満ちていて、家族で楽しめる企画展になるはず」と、2年ほど前から開催を構想していたという。

 今回の作品展は、2001年に開館した津和野町立安野光雅美術館の特別協力で実現。7月13日(土)には、安野光雅美術館の大矢鞆音館長による講演会(申込不要、先着順)などが開かれる。

 開館時間は午前9時30分〜午後5時(入場は4時30分まで)。8月3日(土)〜18日(日)の閉館時間は午後6時(入場は5時30分まで)。月曜休館(7月15日、8月12日は開館し、翌火曜休館)。問い合わせは、同館【電話】0463・35・2111へ。

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