五領ヶ台貝塚の発見など、平塚の考古学の発展に寄与した研究者・森照吉(1873-1949年)の没後70周年を記念した回顧展「帰ってきた森照吉」が金目公民館で11月1日(日)〜8日(日)に開催される。金目エコミュージアムの主催。
森照吉は南金目の生まれ。生涯独身で、書籍も考古学の成果を紹介した『趣味乃中郡史』の出版に留まっており、その人生や人柄については地元でも謎に包まれていた。
「生家にトラック2台分の土器があった」と伝えられていたにも関わらず、金目からは照吉の発掘品は1点も見つからなかった。不思議に思った金目エコミュージアムの栁川勝正さん(80)は6年ほど前から調査を始め、地元の郷土史研究家の「(照吉が発掘した出土品の)紛失を心配した地元有志が湘南高校に保管を依頼した」というメモを発見。同校に問い合わせたところ土器等70点が見つかり、今回22点を借り入れた。
「口伝えで残っているエピソードを辿ると、人柄が見えてきた」と栁川さん。照吉が学会で東京に出向く際に羽織袴で出かける姿や、下駄に着物で山を掘っている様子が地元民に目撃されている。また、盲人教育の先駆者で針医の秋山博の家庭教師として本を読んであげていたという一面も浮かび上がっている。
展示は午前9時〜午後4時。3日(火)午後1時から、ギャラリートークも開催。当日先着50人。
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