傘や雨衣、つえを扱う「有限会社こばり」(明石町/小針光代代表取締役)は1968年に平塚で創業した。傘の柄に名前を彫ったり、同店で購入の傘に関しては修理も請け負ったりと、創業当時から変わらないサービスで、長く愛される傘文化を地域で育んできた。
小針代表の娘で日本洋傘振興協議会がスペシャリストとして認定するアンブレラ・マスターの資格を持つ片山浩江さん(57)は、2017年に傘職人の養成講座を受講。修理に留まらず、着物や洋服などから傘を仕立てるサービスを始めた。
「傘は広げると本当に綺麗。着物なら一度反物に戻し、広げたときに美しいよう柄を合わせていきます」と片山さん。これまで大島紬や浴衣、刺繍のワンピースなどから日傘の制作依頼を受けてきた。着物一枚から2本の日傘(50cm)が作れるといい、8枚の三角形の布パーツを、傘用のミシンで縫い合わせていく。
片山さんは「お客様が持参される着物や洋服は、家族の形見であったり、思い出の品だったり、形を変えても手にしていたい大切なものばかり。これからも、長く使えるいいものを作っていきたいです」と笑顔で話していた。
■(有)こばり/明石町22の34/【電話】0463・21・3489
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