東海大学広報メディア学科の学生らが発案した平塚空襲を学ぶまち歩き授業「ひらつか探訪」が12月4日、県立平塚中等教育学校の1年生160人を対象に行われた。6月に『戦争をいかに語り継ぐか』をNHK出版から発刊した水島久光教授とゼミ生9人がコース設定や解説を行った。
生徒らはグループに分かれて海軍火薬廠跡の石碑が残る横浜ゴム周辺や当時の柵がある平塚共済病院などを歩いた。
コースを設定した市川美穂さん(4年)は「市の図書館で調べながらコースを考えました。戦争を知らない世代でも平塚空襲があったことを実感できるよう意識した。当時のようすを質問してくれた中学生もいてうれしかった」と話す。
水島教授は授業の中で中学生に「戦争とは何だろう、なぜ起こるんだろう、遠い時代の出来事なんだろうか、そういうことを考えてほしい」と呼びかけた。今後は希望者を募り戦争体験者への取材を行うなど、継続して平塚空襲を学ぶ機会を作りたいとしている。
炎の証言21号発行
平塚の空襲と戦災を記録する会が戦争体験者の話を収録した「炎の証言」21号が先月発行された。当時の経済状況や進駐軍と隣り合った生活を伝える10人の証言を紹介している。
体験者の高齢化が進む中、同会が積み重ねた証言は戦争を今に伝える貴重な資料だ。江藤巖会長は「戦争はダメだと子どもたちのために伝えたい」と話していた。
市博物館で購入可。2百円。当時の写真等資料も収集中。(問)同館【電話】0463・33・5111
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