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公開日:2021.10.28

対カラスに「鳥型ロボ」
土沢地区で実証実験

  • 関係者が見守る中行われた吊り下げ型のロボットの実験

 カラスなどによる農作物や家畜の鳥獣被害がある土沢地区の有限会社浜田牧場(浜田昌伯代表)で10月19日〜22日、株式会社建設環境研究所が開発した、害鳥を追い払う「鳥型ロボット」の実証実験が行われた。

 今回実験したのは開発1号機。ロボットは、カラスの天敵でもある猛禽類のオオタカの形をしており、スピーカーからオオタカが警戒するときの鳴き声を流すほか、ラジコンの要領で本物さながらに羽根を動かせる仕組みだ。

 剥製のカラスを捕食しているシーンを模した「設置型」と、空を旋回し威嚇する「吊り下げ型」の2種で実験。それぞれ、設置型は近づいてくるカラスに、吊り下げ型は電線などに止まり遠くから様子を伺うカラスへの効果を狙った。

 吊り下げ型の実験時には、警戒の鳴き声を発しながら滑空するロボットの様子を見に、たびたび低空飛行でカラスが現れるなどの反応があった。

 開発責任者の志村正幸さんは「カラスは小学校低学年の子どもくらいの知能があると言われている。それを逆手にとって、このエリアには猛禽類が生息し危険なんだということをカラスに教育したい。実験結果を踏まえて改良していく」と話していた。

 9年前から積極的にカラス対策を行っている浜田さんは、「乳牛や子牛をつつかれるほか、農作物を荒らされる被害も出ている。ネットを張って対策するしかなかった。鳥型ロボットが、農家の明るい期待になればうれしいです」と話していた。

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