平塚・大磯・二宮・中井 意見広告
公開日:2023.02.16
議会報告
小1プロブレムの解消へ
市議会議員 うすい 照人
小学校に入学したばかりの子どもたちが集団行動を取れない、授業中に歩き回ってしまう、先生の話を聞かないなど正常の授業を続けることできない状態が数か月に渡り継続する事が全国的に問題になっています。「小1プロブレム」と呼ばれ不登校に繋がりかねない重大な課題で平塚市でも例外ではありません。
なぜ小1プロブレムが起きてしまうのか。小学校に進学する前までは幼児は主に遊びを中心に学びを深め、その中で緊張感や達成感・充実感などを感じ、言葉の力や人とかかわる力など様々な能力を身につけていきます。入学すると時間割の中で教科学習が中心となり、生活が一変するギャップが原因だと言われています。
文部科学省は小1プロブレム解消に向け、幼稚園・保育園・こども園などの幼児教育から小学校へ子どもを円滑に橋渡しする「架け橋プログラム」事業を展開し始めました。平塚市は以前から幼稚園・小学校連携事業を行ってきましたが、最近では一部を除きパターン化してしまっていると感じます。連携事業の目的は、年長の幼児が小学校に進む上で、できるだけギャップを減らしストレスのない円滑な就学を迎えられるようにすることです。単に交流すれば良いものでもなく、またどちらか一方がお願いして実施すれば良いというものでもありません。
平塚市は原点に戻り、幼・小の交流を進める時から幼児も児童も共に育つことを考える事が必要です。幼・小双方の先生同士で活動場面のあり方や指導、支援の仕方などを互いに理解し進めていくことが大切。単年度で完結することなく、日常化していけるかを検証していくことが重要と考えます。公立の幼稚園・小学校での接続・連携の研究を行う事が最善でしょう。研究で得た成果を市内の各小学校と幼児教育へシェアしていくことで、小1プロブレムの解消が図れると確信しております。
臼井 照人
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平塚市平塚
TEL:0463-31-3349
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