議会報告 幼児教育の”宝”つなぐ 市議会議員 うすい 照人
私は市議会9月定例会で総括質問に立ちました。平塚市行政を質したテーマのうち、今回は「ひばり幼稚園及び南原保育園の民営化・認定こども園化」についてご報告いたします。
公立幼稚園・保育園の再編を進める平塚市は8月、ひばり幼稚園と南原保育園を統合し、2029年に民間の認定こども園を開園すると発表しました。すでに土屋幼稚園と吉沢保育園の統合、夕陽ケ丘保育園の民設民営化も示されており、単独で存続する公立幼稚園はゼロとなります。
ひばり幼稚園はこれまで実践してきた幼小連携「架け橋プログラム」が高く評価がされ、本年度は文部科学省から委託研究園に指定されました。私はこれを平塚の幼児教育の”宝”だと考えています。
公立園は民間園での受け入れが困難な障がい児など、配慮を必要とする子どものセーフティネットとなってきました。支援が必要かそうでないか、いわゆるグレーゾーンと呼ばれる子どもたちの受け入れ、小学校に入学した子どもたちが学校生活に上手く馴染めない「小1プロブレム」の解消においても、公立、私立に関わらず、幼稚園・保育園・こども園と小学校の連携は重要な役割を果たすと考えています。
2021年度の平塚市の少年補導件数は1397件。茅ヶ崎市の807件、大和市の252件と比較して、人口比を差し引いても非常に高い数字になっています。5歳から小学校に上がって、中学生になる。その繋がりは、幼児教育に携わるすべての機関が連携し、丁寧に見守っていかなければなりません。
秦野市では今年度、保育園、幼稚園、認定こども園が連携を強化するため、教育委員会が中心となって乳幼児教育センターを立ち上げました。平塚市でもそのような包括的な取り組みができるはずです。ひばり幼稚園が培ってきたような経験とノウハウ。これからも平塚の”宝”を守っていくよう働きかけていきたいと思います。
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