アジア健康長寿イノベーション賞2024で表彰された 金子 智紀さん 大磯町西小磯在住 30歳
『ともに生きる』ための言葉
○…2018年から6年間、介護福祉をテーマに研究した「『ともに生きることば』プロジェクト」で、介護のヒントを一冊にまとめた。介護福祉業界では馴染みのなかった、共通の型を可視化・言語化した「パターン・ランゲージ」を活用した研究成果が評価され、アジア健康長寿イノベーション賞2024で表彰を受けた。施設のケアと場づくりにおいて大切な共通のパターンをことばにしてまとめた書籍『ともに生きることば』は、その集大成となる一冊で、「優れた事例を見ることで、他施設の気づきになれば」と期待する。
○…大磯小・大磯中・大磯高校出身の生粋の磯っ子。高校時代に生徒会の活動で高齢者施設を訪問したり、通院する高齢者を見て「この人たちが元気になるために自分に何かできないか」と強く興味を抱いた。成城大学進学後も思いは強まり、パターン・ランゲージ研究第一人者の井庭崇さんに学ぶため慶応義塾大学を再受験。猛勉強の末入学すると、全国の高齢者施設を回るなど、井庭さんの教えのもとプロジェクトを始めた。
○…大磯城山公園での読書や作業をすることが至福のひと時。大学院の研究の傍ら、娘や息子と馬場公園で遊んだり、送り迎え、家事もこなす。「在宅ワークだから、自分ができることはやるし、子どもといるのが楽しいんです」明るく笑う。
○…「優れた事例が利用者だけではなく、施設で働く人の助けにもなれば」と全ての人の力になることを願う。ケアする、されるという関係を超えて、「みんなが『ともに生きる』施設が増えてほしい。そのために研究をさらにパワーアップさせて世に出したい」と介護福祉業界に新しい風を送り込む。
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