ワクチン接種を全額助成 中井町が子宮頸がん予防に
中井町は昨年12月から、子宮頸がん予防ワクチンを接種する女子中学生を対象に接種費用の全額助成を開始した。これによって、1回約1万5千円(全3回で4万5千円程度)かかるワクチン接種を全額自己負担なしで受けることができる。
平成22年4月1日以降、今までに予防接種を済ませた中学生にも助成される。町は今年度補正予算に予防接種事業費として500万円を組み込んだ。
ワクチンの接種は任意。足柄上医師会の医療機関で受ける場合、窓口での支払いはなし。その他の医療機関を利用した際は償還払いになる。
子宮頸がんは性交渉を通じて感染する発がん性のヒトパピローマウイルス(HPV)が原因と考えられ、20代〜30代の若い世代で発症率が増える傾向が見られている。HPVに感染しても多くは免疫の働きで自然消滅するが、感染者の約1割は持続感染から子宮頸がんになる恐れがあるという。予防ワクチンはHPVのタイプの中でも子宮頸がんを頻発しやすいHPV16型と18型の2種類に対する抗体を作るもので、感染リスクが高まる年齢の前に3回接種すると予防に役立つといわれている。
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