神奈川県は先月、県議会に「県西地域における出先機関の再編」に関する報告をした。県の出先機関を見直し、平成24年度に再編するというもので、県政総合センターや土木事務所の再編・統合により、県西地域２市８町の広域的なまちづくりを一体的に支援していく。再編で検討されている内容は次の通り。



　▽「足柄上」（開成町吉田島）と「西湘」（小田原市荻窪）の県政総合センターを「県西地域県政総合センター」（仮称）に統合し、西湘センターが入っている小田原合同庁舎（小田原市荻窪）に置く。森林部門に関しては地域特性を踏まえ、足柄上合同庁舎に引き続き配置する。



　▽「小田原」（小田原市東町）と「松田」（松田町松田惣領）の土木事務所を「県西土木事務所」（仮称）に統合し、足柄上合同庁舎に置く。



　出先機関の再編をするには条例改正が必要。11月に県議会に条例改正を提案し、12月の会期内に議案が可決されれば、来年４月１日から新体制になる。



　足柄上合同庁舎には教育事務所、保健福祉事務所、県税事務所、農業技術センターなどが入っているが、県政総合センター以外の機関は現状のまま残る予定。



　地域県政総合センターは、現在、「横須賀三浦」「県央」「湘南」「足柄上」「西湘」の５つのセンターがある。