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公開日:2011.11.04
「揺れを感じる」住民も
砂浜消失原因か? 二宮町が調査実施
波の衝撃で家が揺れているのかも―。二宮町は上町・中町・下町地区の海岸寄りの住民を対象に、揺れに関するアンケート調査を10月に実施した。震動は砂浜の流失が原因ではないかと想像することもでき、抜本的な海岸保全対策が求められている。
「ここ1年位で特に揺れを感じるようになった。頻繁に起きる微震で眠れないことも。10月5日には1分間に数回の強い揺れがあった」と話すのは二宮中学校そばの住民。家の造りや個人の感じ方、1階と2階のどちらで就寝しているかなどで違いはあるが、近所には揺れがひどくなったと感じる人が他にもいるという。
アンケート調査は、9月に開かれた町長とのふれあいトークでこうした住民の声を受け、状況を把握するために町が行った。上・中・下町地区のうち国号1号線より南側に住む計891世帯を対象に実施。回収率は約48%だった。町は、まとめた調査結果を今後の対応や海岸保全へ向けた県や国との交渉の際に資料として活用していくという。
2007年の台風9号によって、西湘バイパス二宮インター付近の擁壁と路面の一部が崩落。現在、海岸護岸の復旧工事は完了しているが、コンクリートで固めた袖が浦海岸に砂浜はない。波の力を減衰させる緩衝帯としての役割を持つ砂浜の消失が揺れを生じさせているのでは、と考えることもでき、地元は砂浜の回復を望んでいる。
中村川から金波橋に至る二宮海岸の侵食の要因には、酒匂川が海に運ぶ土砂の減少や急峻な海底谷が海岸に近接している地形などがある。専門家や住民のなかには梅沢海岸の突堤や西湘バイパスの道路基盤といった構造物もその一つではないかという見方も。沿岸市町と県、国をあげての海岸保全対策が求められる。
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