厳かに鷺の舞を奉納 中井町で五所八幡宮例大祭
中井町の五所八幡宮で例大祭が4月29日に行われた。半分形・田中・宮本・藤沢地区の4台の山車がお囃子を奏で、御霊を遷した紅白2基の神輿が町内を練り歩いた。重厚な彫刻と鮮やかな彩色を施した山車の周りには大勢のカメラマンが盛んにシャッターを切っていた。
夕方、神輿が中村川の脇にある御旅所に着き、神幸祭が執り行われた。神職が神前に膳を捧げ、神輿の正面に設置した船形の舞台では鷺の舞を奉納。白装束に身を包んだ2名の舞手が鷺と龍、獅子の張子を被り、ゆったりとした笛と太鼓にのせて古式ゆかしい舞を披露。中井町の無形民俗文化財である鷺の舞は全国でも珍しく、東日本では同町と大磯町の六所神社、福島県の熊野神社の3カ所に残っているという。 厳かな神事を氏子や見物人が見守るなかで「ハプニング」もあった。鷺の舞の奉納が終わった直後、御旅所の上空を1羽のシラサギが飛び去った。「うわー」と歓声が上がり、「縁起がいい」と話す人もいた。
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