西部地区に初の津波避難所 大磯町とプリンスホテルが協定
大磯町は大磯プリンスホテル(同町国府本郷)と「津波発生時における緊急避難場所としての使用に関する協定」を締結した。14日に同ホテルで調印式があった。
町が協定を結ぶ津波避難場所はJR大磯駅前にあるエリザベス・サンダースホームと聖ステパノ学園、アクサ生命(株)大磯研修センターに次いで4カ所目。西部地区では初となる。
調印式には大磯町の中崎久雄町長と危機管理対策を担当する和田勝巳参事(危機管理対策室長)ら、プリンスホテル側からは赤坂正昭湘南・伊豆・九州統括総支配人、原千秋支配人ほかが出席。両者が協定書に署名し、中崎町長と赤坂統括総支配人が握手を交わした。中崎町長は「町民も安心できることだと思う。大磯プリンスホテルのご配慮に感謝する」と述べた。
県の津波浸水予測によると、大磯には最大クラス約8〜9mの津波が最短8分程度で到達すると想定している。津波警報が発令された際は一刻も早く高台や頑丈なビルの中高層階などに避難することが欠かせない。同ホテルは海抜約20mの所にあり、地域住民や来町者らが緊急時に駐車場やテニスコート、フットサルコートなどへ逃げ込むことができる。総敷地面積約2万6千平方メートル。およそ1万3千人〜2万6千人を収容可能だという。
赤坂統括総支配人は「地域社会への貢献は我々西武グループのビジョンの一つ。地域の皆様のお役に立てるよう、最大限の努力をしたい」と語った。同グループのホテルが津波避難場所として指定されたのは、大磯プリンスホテルが第1号。
町危機管理対策室は「町民の生命を守るために、今後も津波への備えを充実させていく」と話している。
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