15区河野氏 全国トップ19万票超え 衆院選 17区は自民が議席奪還
第46回衆院総選挙は16日に即日開票され、神奈川15区は自民党の河野太郎氏(49)が全選挙区トップの19万2604票を獲得。中井町を含む3市8町の17区は自民党の牧島かれん氏(36)が2度目の挑戦で初当選を果たした。
投票率11・5%減
多党乱立の様相を呈した全国の選挙戦をよそに、15区は県内で唯一、政権与党だった民主党の空白区。第三勢力からの候補者擁立も目立った動きはなく、盛り上がりを欠いた。
15区全体の投票率は前回総選挙と比べ11・5ポイントダウンの56・94%。大磯町は9・92%減の61・19%、二宮町は11・73%低下の62・18%だった。
開票当日、平塚市内のホテルには河野陣営約300人が集まった。午後8時5分、早々にテレビが「当確」を報じると、河野氏は万歳する支持者に何度も頭を下げ、表情を崩した。「政治は内輪もめのためにやるのではないという意志で6回目の任期を果たす」と意気込みを述べた。
後援会関係者は今回の選挙戦を「勝って当然。目標は20万票の大台だった」と振り返る。前々回の「郵政選挙」で得た約18万6千票からの上積みをどれだけ伸ばせるかが焦点となっていた。他選挙区の候補者の応援で本人が不在ながらも、強固な保守地盤を背景に自民優勢の風に乗った。
共産党新人で出馬した浅賀由香氏(32)は5万に迫る票を集めたが、民主党や第三極政党支持者の受け皿にはなりきれなかった。
比例代表では日本維新の会が民主党の16・03%を上回る19・43%の得票率。15区でも躍進を印象づけた。
みんな・井上氏比例届かず
河野洋平元代議士の地盤を受け継いだ17区で牧島氏は手堅く組織票をまとめ、開成町を除く3市7町で得票1位。9万8019票を集め、3年3カ月ぶりに自民党の議席を奪還した。
前回衆院選に続き2度目の挑戦となった、みんなの党の井上義行氏(49)は次点の5万4337票。比例代表に望みをつないだが、惜敗率で及ばず涙をのんだ。
前職で民主党の神山洋介氏(36)は労働組合などから支持を得るも、厳しい結果を突きつけられた。元開成町長で日本未来の党から立候補した露木順一氏(57)は、開成町で得票1位など足柄上郡で善戦したが、大票田の小田原市と秦野市で票が伸びなかった。
候補者5人中、3人が前回選挙に出馬。3氏の票を前回と比較すると、井上氏のみ票を増やし(1万1456票)、牧島氏は7787票減、神山氏は9万3024票減らした。投票率は17区全体が60・64%で前回比9・09ポイント減。中井町では8・54%低い63・76%。
県内小選挙区では自民党として初の女性議員となった牧島氏。選挙事務所で支持者らを前に「丁寧に、まっすぐに政策を打ち出し、ぶれずに芯のある政治をしたい」と抱負を語った。
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3月29日