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大磯・二宮・中井 トップニュース

公開日:2013.02.01

地域ぐるみで文化財守れ
大磯・二宮の寺で消防訓練

  • 一斉放水訓練をする消防署員と消防団員(大磯町国府新宿の蓮花院)

 貴重な文化財を火災から守るために、大磯町と二宮町で消防本部や地域住民らが消防訓練を行った。寺の本堂から出火したことを想定し、119番通報や初期消火、文化財の運び出し、消火活動など一連の流れを確認した。



 文化財防火デーにあたる1月26日、大磯町国府新宿の蓮花院で消防訓練があり、同町消防本部と町生涯学習課、消防団第5・6分団、寺の関係者、自主防災会などが参加した。



 訓練は本堂からの出火を想定。関係者が消防へ通報して初期消火を試み、訓練用の模擬文化財を運び出した。駆けつけた消防隊員は「出火元はどこか」「逃げ遅れた人はいないか」と住職に確認。境内に設置した現場本部の指揮の下、消防署員と消防団員たちがホースを連結させ、本堂の屋根に向けて一斉放水した。



 同町では2009年3月に旧吉田茂邸が火災で焼失。これを受けて町は文化財を保有する寺社を会場に消防訓練を始めた。今年で4回目。



 町指定文化財の木造聖観世音菩薩と二天立像を祀る蓮花院の湯口敏昭住職は「火事を出さないように日々、心がけたい」と話した。訓練を見守った依田勝也教育長は「文化財は一度火災に遭うと無くなってしまう。先人から預かった大切なものを次世代へ引き継いでいかなければならない」と文化財の保護を呼びかけた。



 二宮町は24日、大応寺で消防訓練を実施した。本堂から副住職が模擬仏像を搬出。隣接する保育園の保育士らが初期消火にあたり、消防隊員が鎮火させるまでの消火活動を訓練した。

 

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