神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

二宮町梅沢海岸 人工リーフ整備に着手 6月末の完成目指す

社会

公開:2013年5月10日

  • X
  • LINE
  • hatena
整備が進む梅沢海岸
整備が進む梅沢海岸

 2007年の台風で損壊した西湘バイパスの復旧工事が2012年3月に終了し、工事で使用して不要になった消波ブロックを再利用する人工リーフの整備が、二宮町の梅沢海岸で進められている。整備工事が計画通りに進めば6月末に完成する。

 人工リーフとは、海岸付近に構造物を沈めて浅瀬を作る海岸保全施設。波の力を弱めることで海岸や背後地を守るとともに、漁礁として小魚などを育てる効果もある。

 梅沢海岸は、古くから相模湾の漁場として地引網や定置網などの漁業が営まれてきた。しかし、定置網の倒壊や台風、海岸の侵食深刻化などで漁港が完成しておらず、海岸背後地への高波の被害も発生するなど、対策が求められていた。

 漁港整備を進めていた町は2009年度、神奈川県からの指示で海岸侵食対策を優先することに方針転換。漂砂調査の結果と財政面から、既設の消波ブロックを利用した人工リーフ整備を計画した。

 町では当初、梅沢海岸全体を保護できる長さ100mの人工リーフを計画したが、地元住民や漁業関係者などとの懇談会では地引網の存続を望む声が多数あがり、「背後地の安全を守りつつ漁業との調和をとれるように」と長さ70m、幅22mの大きさに決定した。

 人工リーフの設置は、中日本高速道路の協力を得て西湘バイパスの復旧工事で使用した消波ブロックを再利用しており、16t型654個の消波ブロックが使用される。設置費用の6千万円(当初計画予算ベース)は同社が負担する。ブロックを廃棄するよりも安価になるうえ、環境面でもメリットがあるという。

 工事作業中は、突堤への立ち入りは厳禁となる。町では今後、人工リーフが周辺に及ぼす影響の検証なども行っていくという。
 

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

絵本で地元の魅力発信

大磯中学校

絵本で地元の魅力発信

生徒有志が図書館に寄贈

4月19日

新名物に「高麗キムチ」

大磯町

新名物に「高麗キムチ」

地名から縁広げ商品化

4月19日

大磯在住 勝倉さん世界V

障害者プロサーファー

大磯在住 勝倉さん世界V

グランドチャンピオン目指す

4月12日

コロナ経て秘仏開帳

大磯町慶覚院

コロナ経て秘仏開帳

稚児行列も実施

4月12日

地元二宮でMV撮影

HANDSIGN

地元二宮でMV撮影

町民ら150人がエキストラ

4月5日

拾ったごみは「海箱」へ

拾ったごみは「海箱」へ

大磯サーフィン協会が設置

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook