中井町にメガソーラー設置 発電開始は15年4月予定
中井町南部地区にメガソーラー(大規模太陽光発電施設)の誘致を進めていた県と同町、県住宅供給公社は、スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー(東京都品川区)と発電事業に関する基本協定を5月14日に締結した。約14ヘクタールの土地に出力10メガワットの発電施設を設置。2015年4月から稼働する計画だ。
メガソーラー事業予定地は県道秦野二宮線の西側に広がる同町井ノ口ほか。企業団地や住宅を誘致するための公社の土地だったが、バブル経済が崩壊した影響により、当初の計画が中断。公社と同町などが保有するこれらの土地を事業者のスパークス社が20年間、無償で借り受け、メガソーラーを設置し運営する。同町は固定資産税を免除することで協力していく。
着工は10月予定。用地の大部分が山林や荒地、畑になっており、発電施設の建設には樹木の伐採や土地造成が必要となるが、同社が総事業費約40億円をかけて造成工事なども行う。県によると、伐採した木は、公社が団地再生事業で内装リフォームや家具の材料に活用する予定だという
県が基礎調査を行い、メガソーラーの候補地として誘致を図ってきた県内12カ所のうち、事業者が決定したのは5カ所目。出力規模約10メガワットは川崎市にある扇島太陽光発電所の13メガワットに次ぐ大きさとなる。一般家庭約2800世帯が1年間に使用する電力量に相当するという。電力は東京電力に売電される。
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