相模湾に猛毒ダコ 「発見したら触れないで」
ヒョウモンダコ（写真提供／県水産技術センター相模湾試験場）
猛毒をもつヒョウモンダコが、相模湾で見つかっている。湯河原では４月下旬に漁業者が潜水中に発見。５月にも同様に見つかったほか、６月には茅ヶ崎漁港の海面に浮かんでいるのを釣り人が発見した。見つかったタコは新江ノ島水族館に引き取られ展示された。
ヒョウモンダコは体長10cmほどで、刺激を受けると体の色が明るい黄色に変化し、鮮やかな青いリング模様が現れる。唾液にフグと同じ神経毒を含み、かまれると呼吸困難などで死亡することも。解毒剤はない。万が一噛まれた時は口で吸い出さず、すぐに病院に運ぶ必要がある。
日刊紙の報道で毒ダコとして注目されるようになったが、関東ではかなり前から見つかっていた。無脊椎動物を研究する東京海洋大の土屋光太郎教授によると「20〜30年前から房総半島の南で確認している」。昨年９月には小田原の漁業者が魚網の貝殻の中からヒョウモンダコを見つけている。普段は岩場に生息しているが、浜辺に流れ着く可能性もゼロではない。県水産技術センター相模湾試験場（小田原市）は「見た目が珍しいので、子どもが見つけても触れないよう注意して」と呼び掛けている。
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