二宮町 海への道に扉を設置 防潮扉設置の要請は継続
二宮町では、住宅地から海岸へつながる道に鉄製の扉を設置した。今年10月、児童2人が台風通過後の高波にさらわれ死亡・行方不明になった事故を受けたもので、海岸へつながる24カ所で新たに扉が設置された。
設置された扉は鉄製で、大きさなどは道の形状によって異なる。通常は開放されており自由に通行できるが、台風などの高波で西湘バイパスが通行止めになった時や波浪警報・高潮注意報が発令された時、バイパス橋脚まで波が迫った時など気象状況によって閉鎖され、立ち入りが制限される。扉の開閉は町職員が行い、海岸に設置されたカメラなども活用して閉鎖の判断をするという。
同町の住宅地から海岸へ出る通路は、西湘バイパス高架下トンネルへの歩行者通路や梅沢海岸へ通じる道路など26カ所。このうち2カ所にはすでに扉があったため、今回の工事で海岸への全ての通路に扉が設置されたことになる。
扉本体は既に全ての場所で設置されており、付属部品の取り付けなど最終的な微調整の工事も12月上旬には完了する。扉や注意を呼びかける看板などの費用は約835万円。
同町の海岸は近年侵食が進み、面積が狭くなっている。波が高い時には押し寄せた波が高架下トンネルを抜けることもあり、同町では8カ所ある高架下トンネルに防潮扉を設置するよう国やNEXCO中日本など関係各所に要請している。今回、立ち入りを制限する扉が設置されたが、防潮扉の設置要請は引き続き継続していくという。
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3月29日