振り込め詐欺なくし隊 発足 老人クラブや警察が連携
振り込め詐欺撲滅対策の一環として、二宮町老人クラブ連合会(伊藤勲会長)の会員を中心に「振り込め詐欺なくし隊」が結成され5月2日、二宮町町民センターで発足式が行われた。
発足式には、同連合会会員や坂本孝也二宮町長のほか大磯町・二宮町防犯指導員連絡協議会会員、大磯警察署職員など約40人が参加した。
同連合会は町内26団体1600人の会員で構成され、全員が同隊の隊員となる。振り込め詐欺の発生を防ぐための啓発活動として、注意を呼びかけるチラシの配布や警察職員を講師に招いての講演会などを行う予定だ。
大磯警察署によると、振り込め詐欺の被害者は「9割強が60歳以上」だという。同隊の発足で「同世代の人たちで注意喚起をしてもらうことで、今までとは違う訴求効果で被害の発生を防げれば」と期待を寄せる。
伊藤会長は「9月には女性向けの研修会を開催する。振り込め詐欺にはいろいろなパターンがあるので、定期的に啓発研修を行いたい」と話す。
全国的に被害増加
全国的に振り込め詐欺被害は増加傾向にあり、神奈川県内も昨年比で件数、被害額ともに増加している。
大磯警察署によると、今年4月末での県内の振り込め詐欺件数は474件(昨年比229件増)。被害額は12億6300万円(同4億7500万円増)。
大磯町・二宮町での振り込め詐欺は、今年5月19日までに認知している件数が4件。被害額は3300万円となっている。
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