二宮町と中井町の２０１５年度予算案が２月18日と19日にそれぞれ発表された。両町ともに新町長の下での初の予算編成で、町税の減収が見込まれる中、子育て支援や高齢化対策に重点を置いた予算配分となっている。
二宮町
二宮町の２０１５年度一般会計予算は前年度比２・５％増となる77億８８００万円を計上。これに特別会計予算を加えた総額は１５７億１８４４万１千円（前年度比４・３％増）とする見込み。
一般会計予算案の歳入では、45％を占める町税収入が固定資産の評価替えや所得状況の悪化を反映し、前年度との比較で１億５６７１万円減収となる34億９９４０万円を見込んでいる。町債は前年度比13％増となる５億２０００万円を計上。町財政は厳しさの度合いを強めているとしている。
重点施策としては【1】生活の質の向上と定住人口の確保【2】環境と風景が息づくまちづくり【3】交通環境と防災対策の向上【4】戦略的行政運営の４項目を掲げた。新年度は町制施行80周年を迎える年度でもあり、未来へつなげるための子育て・子育ち支援の充実にポイントを置く構えだ。
新規事業は30件を予定。主な事業名と予算配分は次の通り。
親子支援教室の他、新たに発達支援教室を実施（２３５万円）・小児医療費助成を中学校３年生まで拡充（８５１５万円）・駅周辺における保育施設の整備（１６５０万円）・ふたみ記念館観覧料の引き下げ※現行５００円を２００円に・１市２町消防救急無線デジタル化整備（４０９６万円）・ホームページリニューアルと町のＰＲ動画制作（６３２万円）
中井町
中井町の新年度一般会計予算は37億円で、前年度との比較ではマイナス１・５％の伸び率に。特別会計予算を加えた総額は69億５５５０万円（前年度比３・９％増）となる。
町税収入は法人町民税が税制改正などの影響により、大幅な減収が見込まれる（前年度比14・２％減）。個人町民税や固定資産税も減額が見込まれ、全体では24億８７０５万円となる見通しだ。
歳出では町の借金にあたる公債費が前年度比で約43％の減額となるものの、６億４１８８万円の繰出金を計上。そのため、事業の緊急性や優先順位を念頭に置き、予算編成したという。
重点施策は【1】子育て支援への取組【2】介護予防と健康づくりへの取組【3】安全・安心への取組【4】にぎわいと魅力づくりへの取組【5】行財政基盤の強化への取組の５項目。少子高齢化対策に加え、地域資源を生かした観光や特産品の開発などにも取組む意向だ。
新規事業は７件。事業名と予算配分は次の通り。
健康体力づくりステーション（80万円）・高齢者生きがい対策サロン活動（60万円）・子ども子育て支援（３９８万円）・土曜学習（41万円）・シティプロモーション（１４９万円）・コンビニ収納（４２１万円）・庁内ネットワーク整備（１４７９万円）
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