リハビリテーションの合間においしいコーヒーはいかが――。中井町の介護老人保健施設「グレースヒル・湘南」で、ひき立てのコーヒーを振る舞うサービスが人気だ。コーヒーショップでの勤務経験を持つ職員が入れた一杯を手に、通所者は午後の「コーヒーブレイク」を満喫している。
通所リハビリサービスを提供するグレースヒル・湘南の職員で、過去にコーヒーチェーン店で店長を務めていたことがある伊藤雅長(まさのぶ)さん(45)が始めた。施設内のカウンターを使い、伊藤さんの名を冠した「伊藤珈琲店」として、隔週ペースで午後1時30分から開く予定だ。
「開店日」となった2月24日、普段は施設のユニフォームを着用している伊藤さんも、この日は蝶ネクタイにエプロン姿。コーヒーの香りに誘われた通所者に、入れたてのブレンドコーヒーを提供した。豆を粉末状にするコーヒーミルと、サイフォンと呼ばれる専用器具を使い一杯ずつ入れるため時間はかかるが、カウンターに座った人たちはコーヒーができる行程を興味深そうに眺め、豆をひく作業を体験するなど午後のひと時を楽しんでいた。
伊藤さんはコーヒーショップやラーメン店、居酒屋などでの勤務経験を経て、3カ月前から同施設で働いている。「飲食業も介護の仕事も、お客さんと接するという点は同じ。施設を利用されている方に喜んでもらうことが一番の報酬です」といい、思わぬところで自身の特技を生かせたことが嬉しいという。
施設職員でサービス提供責任者の三嶽祐介さんは「一般の方にも気軽にお越しいただき、入れたてのコーヒーを楽しんでもらえたら」と話している。
次回の開店は3月11日(水)、午後1時30分〜2時30分の予定。来場無料。問い合わせはグレースヒル・湘南【電話】0465・80・3000。住所▽足柄上郡中井町松本1135の1
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