中井町の農村環境改善センターで7月4日、青少年育成のつどいがあり、子どもを持つ保護者や学校教諭、一般町民などが大勢参加した。同町青少年問題協議会(会長/杉山祐一町長)が主催。中井中学校吹奏楽部が演奏を披露し、オープニングを飾った。
メインの講演会にはジャーナリストの江川紹子さんが「混迷の現代社会を想う」と題して登場。オウム真理教やパソコン遠隔操作事件などに触れ、若者をめぐる状況について言及した。
神戸連続児童殺傷事件、佐世保市の高校生と名古屋大学の学生による殺害事件は「人の命を奪う恐ろしさよりも人を殺してみたいという興味が勝ってしまった。子どもの感情にゆがみが生じている」と指摘。川崎市で起きた中学1年生の事件で加害者の自宅や家族の画像がインターネットに投稿された事態も例にあげ、「ある種の集団リンチ。相手の苦しみを理解していない」。
また、入信した若者に想像力を働かせること、自ら考え疑問を持つことを封じ込めたのがオウム教団のやり方で、それが一連の事件の要因ではないかと見解を示した。「若者の想像力や共感性を豊かに育むことが大人の課題である」と語った。
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