剪定枝を砕いて燃料や堆肥原料に資源化する二宮町ウッドチップセンターの竣工式が9月28日に行われ、10月1日から稼働した。平塚市・大磯町・二宮町によるごみ処理広域化実施計画にもとづき、1市2町の家庭や公園、公共施設などから出される剪定枝を同施設で受け入れる。
竣工式には二宮町の村田邦子町長をはじめ、河野太郎衆議院議員、池田東一郎県議会議員、県職員、平塚市の落合克宏市長と大磯町の中崎久雄町長、各市町議会議長、同センター運営企業の関係者など約50人が出席した。
あいさつに立った村田町長は「ごみ処理広域化の枠組みの中で竣工式を迎えることができた。循環型社会で大きな役割を担う先進的な施設にしていきたい」と述べた。式典に続いて内覧会があり、剪定枝をチップ(木くず)にリサイクルする工程を出席者が見学した。
二宮町緑が丘の工業団地内に整備された同センターは、敷地面積3239・86平方メートル。1時間に1・2トンの剪定枝を処理できる破砕機2基、チップの中から鉄類を取り除く磁選機、ふるい、剪定枝を砕く時に発生する木の粉を集める集じん機などを備えた。工事費用は約3億3793万円。国の交付金と1市2町の分担金で賄う。
搬入された剪定枝は破砕機で細かくして鉄類を除いた後、ふるいにかけ、大・中・小のサイズに分類。大きいチップは再び破砕機にかけ、長さ5センチ程度の中サイズは発電燃料、小チップは堆肥原料となる。1日最大12トン、年間処理量2034トンを見込む。9割は燃料に、1割は堆肥に再利用されるという。
同センター整備には、施設の設計と施工、運営を一体にして民間事業者へ委託するDBO(デザイン・ビルド・オペレート)方式が導入された。廃棄物処理事業者などでつくる企業グループ・エコライクにのみやが15年間、運営にあたる。年間運営費は6400万円。
剪定枝は大磯町と二宮町では決められた収集日にごみ集積所に出す。平塚市では10月1日から電話予約による戸別収集になった。
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