納税者が”ふるさと”と思う地方公共団体へ寄附をすることで一定限度までの税金が軽減される「ふるさと納税制度」。全国の各地方公共団体では、寄附に対する特典として趣向を凝らした返礼品を用意。二宮町でも10月から、これまで６種類だった特典品を18種類に拡大させ、寄附金収入の増加を目指している。



　寄附金２０００円以上が控除の対象となる「ふるさと納税制度」。当初は確定申告が必要だったが、今年４月１日以降の寄附に対しては「ふるさと納税ワンストップ特例制度」が適用され、申告する必要もなくなった（年内６自治体以上に寄附した場合等は申告する必要あり）。



　二宮町では１万円以上の寄附金に対し、地元特産品などの返礼品を贈っている。スタート当初は無添加パンの詰め合わせやオリーブオイル、イタリアンランチなどの全６品目に限られていたが、10月からは無添加ベーグルセットや丸大豆醤油、二宮ふる里セット、湘南みかんジュースセット、ミニ障子、ミニ組子行燈なども選択品目に追加（＝写真）。全18品目を価格ごとにＡ〜Ｃの３グループに分け、寄附金額に応じて選べるようになった。



　９月30日現在、同町の寄附金収入の実績は１７０万８６００円。今年度は３００万円を目標に、特典品のバリエーションも随時増やしていく意向という。



大磯・中井も特産品中心に



　大磯町・中井町でも１万円以上の「ふるさと納税」に対し、地元特産品を中心にした各種返礼品を用意している。



　大磯町は６品目（【1】はんぺん・さつま揚げの詰め合わせ【2】僕らの梅酒と田植え又は稲刈り体験【3】おおいそ野菜の加工品【4】おおいその干物【5】おおいそ農産セット【6】みかん狩り体験）から寄附金額に応じて１〜２種類選択することができる。



　中井町では10月から選択品目を５コース（Ａ乾麵セットＢ煮豆セットＣもずくと中井の特産品セットＤ季節のトマトＥグラン白濱のチーズケーキ）に増やし、希望者へ返礼される。詳しくは各町へ問い合わせを。