二宮町は平成28年度の予算編成を前にした11月20日、その編成方針を町のホームページ上で公表した。それによると、生産労働人口の減少に伴って町税収入減の進行も予測され、引き続き「身の丈に合った」苦しい財政のやりくりを余儀なくされそうだ。
村田邦子町長が就任して以来、初の予算編成となる新年度。町税の減少が見込まれる中、歳出予算については聖域を認めず、徹底した合理化策を講じ、町の財政をゼロから見直すとしている。その上で、予算査定は「一件査定方式」を実施。全てにおいて適切な積算根拠と財源見通しを求め、町民に十分な説明責任を果たしていくとした。
基本的な方針としては、前年踏襲は排除し、全ての経費について「前年未満」を念頭に置いた予算見積とするよう、各部課にも通達。各事業や施設の管理・運営を行う際に必要な人件費・諸経費についても見直しを求めている。
消費的経費については、子育てや高齢者支援などの扶助費に多くの予算を充当。特別会計への繰出金が年々肥大化している状況に対しては、事業の縮小・廃止・先送りなどで対応していく構えだ。
今後は12月18日までに町政策部で1次査定を行い、来年1月8日までに町長・副町長による2次査定を実施。2月1日には予算編成の内示が出される予定となっている。
新規18事業を予定
平成28年度の重点施策は第5次二宮町総合計画前期基本計画実施計画に基づいて選定。【1】生活の質の向上と定住人口の確保【2】環境と風景が息づくまちづくり【3】交通環境と防災対策の向上【4】戦略的行政運営の4本柱を掲げ、新規18事業の推進を図るという。
予定されている主な新規事業は次の通り。
将来を見据えた学校のあり方の検討・待機児童への対応と駅前保育所の開設・病後児保育事業の検討・空き家等の適正管理と空き家バンク制度(仮称)の運用・まちづくり条例(仮称)の制定・再生可能エネルギーの計画策定と活用方法の検討・新たな起業者支援策の検討・子どもから大人までの健康づくり事業の推進・未利用町有地の有効活用の調査検討・地域公共交通の運行計画の見直し・1市2町消防指令センターの整備・公共施設再配置全体計画の推進と実施計画の策定・公共施設予約システムの導入に向けた検討と稼働率の向上・都市計画基本図の改訂・SNSを活用した情報発信
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