県は、大磯町の北浜海岸で「津波避難タワー」の建設に取り掛かる。津波の襲来時、海岸から逃げ遅れた海水浴客などの避難施設として活用していく。9月に着工し、来年3月の完成を目指す。
津波避難タワーは高さ7・9m、海抜11mの鉄骨造。最上部に設ける60平方メートルのステージに100人が収容できる。設置場所は県と町、関係機関が協議し、港湾利用者や夏場の海水浴客などが避難できる北浜海岸西側の防波堤沿い=図=に決めた。建設費の約1億8千万円は県が支出する。
北浜海岸周辺は、町の津波浸水想定図で最大9・4mの津波が11分で到達する予測が立てられている。平塚土木事務所によると、最大クラスの津波シミュレーションより1・5m以上余裕を持たせてタワーの高さを設計した。
津波の衝撃に耐えられるよう地下4・5mまで杭を打ち込み、2・4mのコンクリート基礎を打設。タワーの左右に階段を設け、ステージには救命道具などを置く予定という。
県内の津波避難タワーは、2012年に藤沢市の湘南海岸公園に初めて設置され、湯河原町などでも建設計画が進んでいる。
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