移住促進に向けた地域コミュニティのあり方について考えようと、「第4回大磯まちづくりフォーラム」が24日、大磯駅前にある聖ステパノ学園講堂海の見えるホールで開催された。NPO法人大磯だいすき倶楽部が主催した。
基調講演に大磯コミュニティ・カレッジ学長で早稲田大学名誉教授の濱口晴彦さん=大磯町在住=が登場。ある経済学者が示した9つの幸福の条件に、老いることを肯定的に受け入れ、自分の人生を生きることを加えたいと提案した。
移住や地方での起業をサポートする、ふるさと回帰支援センター副事務局長の嵩(かさみ)和雄さんは、移住を促す地域コミュニティの役割と現状について講演。リーマンショックと東日本大震災の後に若者と子育て世代の移住志向が高まったことなどを伝えた。「人口減少時代の地域づくりでは、数的な考え方から脱却して移住者の質を重視するべき。戦略を立てる地域住民が主体的に動くこと、まずは住民自身が魅力的な暮らしをしているかが鍵になる」と述べた。
後半はパネルディスカッションがあり、「大磯移住を支えるよそ者・若者・ばか者」をテーマに意見交換が行われた。パネリストとして大磯町区長連絡協議会会長の尾白佳隆さん、コミュニティ活動に携わる芦川酒店店主の芦川博昭さんと写真館を営む鈴木一成さんらが檀上に並んだ。
町の魅力について「海水浴場や漁港、岩場の照ヶ崎、地引網の浜がある変化に富んだ海」「住民のネットワークの強さ」「都内で暮らしていた時には感じなかった、人の気配や賑わい」などを挙げた一方、地域行事の担い手が不足している問題も指摘。移住希望者には「コンパクトな町なので隠れることができない。若い人も自治会やサークル、お祭りの役員に積極的に関わり、楽しんでほしい」と話した。
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