中井町は、ふるさと納税の返礼品に町特産のミカンを追加した。昨年から導入しているふるさと納税の返礼品が好評な町では、「冬の味覚」を追い風にして寄付金額を伸ばしたい考えだ。
中井町では、中村や境地区の山あいを中心にミカンの栽培が盛んで、JAかながわ西湘によると、町内のミカン出荷量は昨年度が約96万8380kg、今年度は約80万6500kgを見込む。
ミカンは中井中央公園の里やま直売所などで販売され、程よい酸味が効いた味で人気が高いという。直売所を運営する組合には4軒のミカン農家が加盟しており、返礼品の充実に向け、町が同JAを通して組合に返礼品登録を打診した。町環境経済課は「中井町といえばミカンという声も多く、返礼品にふさわしいのでは」という。
11月から返礼品に加わったミカンは10kgの詰め合わせ。1万円の寄付を行った人が選択でき、既に20件近い「注文」が寄せられる人気ぶりという。
昨年7月にふるさと納税制度を導入した町では、町内の事業者から申請があった特産品などを登録している。人気が高いコーヒー関連の詰め合わせをはじめ、米やトマト、旬野菜といった農産物、肉類、デザート、町内在住の作家による彫刻、陶芸作品など28種類を扱う。
町はふるさと納税による税収を期待して、今年度の一般会計予算に1050万円の寄付金を計上。今年1月から11月までに829件・829万円の寄付金が集まった。納税者の居住地も全国41の都道府県に上り、「中井町の特産品を、全国の方に知っていただく機会にもなるのでは」と同課は話している。
返礼品に関する問い合わせは同課【電話】0465・81・1115。
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