大磯町は、町史や文化、観光などを紹介する動画「大磯町ってどんなまち?」を制作した。大磯高校SF研究部の卒業生による映像制作団体「SF-ken」と、町から地域再生事業の委託を受けて活動する一般社団法人「colorful」が全面協力。移住・定住促進のPRや、新採用職員の研修などに活用していく。
相模湾の中央に位置し、海と丘陵に抱かれた風光明媚な町の魅力をまとめた約6分間の動画。日本初の海水浴場が開設され、伊藤博文や吉田茂といった8人の宰相が私邸を構えた保養・療養地としての側面などを、写真とナレーションを交えて紹介した。
関東の駅百選に選ばれている大磯駅をはじめ、日本最古のツーバイフォー住宅で国登録有形文化財の旧木下家別邸、日本三大俳諧道場の一つに数えられる鴫立庵など、町を代表する建造物や史跡も登場。中盤からは、SF-kenから誕生した女性2人組のアイドルユニット「Isokko」が歌う楽曲に乗せて、漁港周辺の観光行事やマコモタケ、湘南レッドなどの特産品もPRしている。
町は昨年12月から、総務省のウェブサイト「全国移住ナビ」内にある大磯町のページで町の特色を発信する素材として動画を使用している。
移住を呼びかける目的で全国の自治体が制作する動画が注目されるなか、大磯町でも2015年度から取り組みを始めた。高額な予算を計上して専門業者に委託するのではなく、SF-kenやcolorfulなど地元団体に協力を呼びかけ、手弁当で制作された作品が特徴だ。
町政策課は「町を網羅するような動画に仕上がった。関係者が当町を視察する際や新人職員の研修など、幅広い分野で活用していきたい」と話している。
完成した動画や過去の作品は、町ホームページのトップページにあるリンクから見ることができる。問い合わせは同課【電話】0463・61・4100。
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