4月1日から一般公開が始まった大磯町の旧吉田茂邸の展示物に、麻生太郎副総理から寄贈された吉田元首相ゆかりの置時計が加わった。
3月26日に開かれた同邸落成記念式典に出席した麻生副総理が、再建のお祝いにと中崎久雄大磯町長に手渡した。中崎町長から「吉田元首相ゆかりの品を提供してほしい」と依頼を受けていたことに応えたもので、麻生副総理は「頼まれていた品を持ってきました」と伝えたという。
寄贈されたのは、セムカ製のぜんまい式両面時計。上部にある英語の刻印から、1954年にアメリカ陸軍が内閣総理大臣在任中の吉田元首相に贈ったものであることが分かる。
中崎町長は「再び時を刻み始めたこの館にふさわしい」と、再建に花を添えるコレクションの仲間入りを喜んだ。時計は故障しており、町は複数の時計店をあたり修理を行う予定という。
町郷土資料館によると、公開初日と翌日の来館者は千人を超えた。約20年ぶりに訪れたという品川区の男性は「当時の雰囲気が感じられて感慨深い」と、邸内や庭園を見学していた。
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