中井町が中井中央公園に整備した「なかい里都(さと)まちCAFE」が、プレオープンから2カ月を迎えた。町最大のにぎわい施設に誕生した憩いのスペースでは、町内外から訪れる公園利用者などがくつろぎの時間を楽しんでいる。
店内は、景色との一体感を感じられるガラス張りの空間が自慢だ。店内のテーブル席と、ペットの同伴が可能なテラス席、キッズルームを用意。町の特産品や地元住民による手作り雑貨、スイーツなどの物販コーナーもあり、幅広い世代の来店を促している。近所に住む市川恵美子さんは「以前から気になっていた場所。雰囲気がいいので、今度は祖母を連れてきたい」と笑顔で話す。
600円のランチは人気メニューのハンバーグとパスタ、2種類のカレーを提供。21日から9月1日までは従来の土日祝日に加えて平日の木・金曜日にも販売日を拡大し、夏休み期間の集客を目指す。藤沢市から訪れた女性は、店内で購入したアイスを頬張りながら「ごはんも食べられるようなので、次に来るときの楽しみが増えました」
同カフェは、町が地方創生加速化交付金3800万円を活用して建設。町が設置して町商工振興会が管理を行う「公設民営」方式で運営している。マネージャーを務めるのは、同会女性部会の田中恵里子部会長。他の部員とパート従業員で切り盛りし、地域のフリースクールに通う生徒も清掃ボランティアとして協力する。
パートとして働く中澤佳子さんは、フェイスブックでカフェのページを立ち上げて情報発信にも取り組む。中井町で暮らして2年の移住者で「地元の人にとっては当たり前でも、外から来た人には新鮮なことが多い。カフェだけでなく、町のいろんな魅力をSNSで伝えられたら」という。
カフェとしての運営以外にはパークゴルフ大会の表彰式会場として使用している程度だが、「景色の良さだけでなく設備も揃ったカフェの魅力を生かして、ニーズに合ったイベントを開催していきたい」と田中さん。町内外から人を呼び込めるようなワークショップを企画し、施設の認知度を高めていきたいと意気込んでいる。
問い合わせは同カフェ【電話】0465・20・7393。午前10時30分から午後4時、月曜定休。
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