日本三大俳諧道場に数えられる大磯町の鴫立庵で7日、横浜翠嵐高校の文芸部が句会を開いた。
日ごろは校内活動が多いなか、夏休み期間を利用して来庵。参加した9人の生徒は、緑豊かな庭内を歩き回ったり長椅子に腰掛けたりしながら、夏や秋の季語を用いた句をノートやメモ帳にしたためた。
和室に移ると、それぞれの投句から優れた作品を選評。多くの生徒が選んだ『少女手の砂を払って秋来る』という俳句には、「手に付いた砂浜の砂を落とす行為が、夏を払い落として秋が来るイメージにつながる。動作だけで季節の移動を表現しているのがすごい」といった感想が寄せられた。
同部は、2015年に同好会から発展して設立。14年には全国高校生短歌大会「短歌甲子園」で優勝したこともある強豪だ。今年からは、俳人の岩田由美さんの指導で俳句にも挑戦している。
中学校の授業で短歌や俳句に興味を持ったという長谷川愛奈さん(1年)は「たった17文字が連なることで、自分の表現したい世界を言い表せることが楽しい」という。部長の大塚瑞穂さん(2年)は「鴫立庵には初めて来ましたが、自然が多くて素敵な場所。こういうところで句を詠むことは、部員にとっていい経験になります」と話していた。
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